IRON HOUSE TETSUYAのコンテナハウス
20世紀最大の発明の一つとも言われるコンテナは、世界で統一された規格サイズで設計され、世界中の海を航海する貨物船はもとより、陸上では鉄道、トレーラーにそのまま載って目的地へとたどり着くという物流業界の革命児だ。
そんなコンテナを利用したものと言えば、これまではカラオケボックスに始まり、ここ最近増加しているレンタル倉庫(ストレージ)などに限られてきた。むかしから住宅への利用も検討されて来たものの、建築基準法の壁が立ちふさがっていたからである。
しかし、世の中に不可能はない。
その建築基準法をクリアして、しっかりと建築確認を取得したのが、IRON HOUSE TETSUYAのコンテナハウスだ。
構造計算の不要な平屋のコンテナハウスはこれまでもあった。また震災後に東北の建設された3階建て仮設コンテナ住宅のような特殊なケースもあった。最近では都心部をはじめ全国各地にコンテナ店舗も増えている。
そんななか、IRON HOUSE TETSUYAのコンテナハウスは、本格的な2階建て住宅である。これを実現させるためには、建築確認をクリアするだけではなく、快適な住み心地を創り出すための「断熱」方法や、結露を防ぐためのサッシの取り付け方法への工夫などが必須だった。そしてさらに全国、全世界へとコンテナハウスを展開させるためには、しっかりとした工場生産と流通の仕組みも考えなければならなかった。我々はそれもクリアした。
コンテナハウスの価格は、他の住宅と比べて劇的に安くなるわけではない。しかしながら、内外装も含めて工場でかなりの程度まで作りこんでから現場設置できることによる工期の削減により、懸念されている建設労働者不足に対応できる。またトレーラーや鉄道、船による移設も可能という画期的な特徴が、これまでの住宅ではあり得なかった新たな住み方を創造する。さらにはレゴブロックのように、需要に応じて増築・減築も可能である。耐用年数も50年は固い。なにしろ「鉄」である。
これから様々な分野に、IRON HOUSE TETSUYAのコンテナハウスは応用されていくだろう。2020年の東京オリンピックに向けて不足が懸念されている宿舎もその一つになるかもしれない。終了後には国内外にそのまま移設できてしまうし、ごみも出さないのだから、宿舎建設を取り巻く様々な問題をクリアできてしまう。また首都直下型地震に備えたシェルターの役割も担えるだろう。
可能性は無限に広がる。
IRON HOUSE TETSUYAのコンテナハウスにぜひ期待してほしい。